番外・イギリスの公共広告4 狂犬病
テレビが普及するより前に野良犬とともに根絶され海を隔てた他国との人の移動も少なかった日本と違い、イギリスでは狂犬病に関するPIFがいくつも制作されました。
狂犬病は英語でRabiesと表記します。
犬に触れたあとの手洗いを奨励するPIFです。手洗い自体は当然のことではありますが、そこに狂犬病が結び付くのは異様な感があります。
野良犬に不用意に触れることの危険性や実際に狂犬病に罹った犬が現れた時の隔離や捕獲の様子が映っています。
夫人がカバンに隠した猫が空港検疫で見つかってしまう様子に狂犬病に冒された人の映像と不快な音がサブリミナル的に挿入され、最後にRabies Means Deathという文字とともにドクロが映るという特にショッキングなPIFです。
のちにイギリスでは狂犬病は根絶され野良犬もいなくなりました。