ポルトガル・RTP1「断面」

RTP(Rádio e Televisão de Portugal)は、1935年に設立されたラジオ局が前身のポルトガルの国営放送です。
テレビ放送は1957年から開始。68年には第2放送が開局したため、RTPからRTP Canal1へ名称変更、更に90年にCanal1へ短縮、96年に現在のRTP1へ変更されたという落ち着きの無いテレビ局です。
また、国営ながらRTP1は民放局のようにCMによる広告収入も含んでいます。

まずは今年、2009年初頭から使われ始めたIdentです。

5つの横棒がスーパーの階層の断面になっていて、それらを見た様子が映っています。
この棒の形はRTPのシンボルマークを表しており（画面右下に出てますが）、開局当初のマークがモチーフです。

ナレーションなしのものもありました。

よく見てみると、4階から蹴ったボールが3階に落ち、更に枠の外に飛び出していったりしてます。

別パターンのものです。

同じ曲がビッグバンド風にアレンジされています。
4階部分のライトが途中でめまぐるしく動くところが楽しげで好きです。

ちなみに、これらの人や物の動きは全てCGによって作られています。
拡大してみると全員がのっぺらぼうでちょっと気味が悪いです。

次に、それ以前に使われていたIdentです。
2007年〜2008年のIdentです。

なお、この現行のロゴは2004年から使われています。

これは2006年のIdentです。

2004年の映像です。プロモーション用でしょうか。

2003年の、番組案内も兼ねた短いIdentです。

当時は数字の1を少し跳ねさせたようなロゴが使われていました。

こちらは2002年のものです。
雪や火、砂がモチーフらしいです。

横にはRTPではなく、正式名称のRádio e Televisão de Portugalと記されています。

1998年のIdentです。

シンプルな数字の1の下の横棒部分にRTPの文字があります。RTP1が青いイメージを基調としているのはこの頃からのようです。

Canal1時代のものも見つかりました。

1996年のIdentです。

1995年のIdentです。C1と略されています。

Cの中にある球が、昔の地図の太陽のように輝いています。

1992年のIdentです。

1991年のIdentです。

たった1年さかのぼっただけで一気にしょぼくなってしまったような……

リンクを辿っていったら80年代のがやっと見つかりました。
1987年のIdentです。

wikipediaにRTP1のIdentについての記述がありました。
http://en.wikipedia.org/wiki/RTP1#Identity
今回はこれを参考にして書きました。

明日はRTP2など、RTP内の他のチャンネルを取り上げます。思っていたよりも面白いIdentが多かったので分割です。

おまけ
Portugal no Coraçãoという番組中のCMタイムです。生放送のようですが、結構長いですね。

2007年のContinuityです。上部の"hoje"は英語でtodayの意味です。

これは1992年のクロージングです。
翌日の番組案内の後に流れるなんともいえないCGによる映像と一瞬思いましたが、波に太陽光が反射するさまが美しいです。